1.運動時に瞬発力を発揮するのはどれか
白筋
2.神経線維の中を伝導するのはどれか
•活動電位
3.空腹を感受するのはどれか
•視床下部
4. 痛覚で正しいのはどれか
•平滑筋の収縮は内蔵痛を引き起こす
5. 受容器細胞と一次ニューロンとが同一なのはどれか
•嗅覚、体性感覚
6. 痛覚を伝える神経線維はどれか
•Aδ、C
7. 触覚を伝える神経と比べた場合、痛覚を伝える神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか
•温度覚の影響を受けやすい。伝導速度が遅い。
8.興奮伝導の三原則はどれか。
•両方向性、絶縁性、不減衰性
9. 痛覚受容器はどれか。
•自由神経終末
10. 伸張反射で正しいのはどれか。
•筋紡錘の伸展が刺激となる、求心性信号はIa群線維により運ばれる、反射弓は単シナプス経路を持つ
11. 神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか
•有髄神経の伝導速度は直径に比例する
12. 二点弁別閾の最も小さいのはどれか。
•舌尖
13. 神経筋接合部シナプス下膜のアセチルコリンに対する受容体はどれか
•ニコチン受容体、ムスカリン受容体
14. 正常皮膚の侵害受容器で正しいのはどれか
•C線維が分布する、Aδ線維が分布する
15. 顔面皮膚の知覚を調べる方法はどれか
•二点間識別検査
順応
同じ姿勢が続くと、感覚が減る。感覚の閾値が上昇し、受容器の感度が低下するため。痛覚は順応しにくい。
順応
同一の刺激が続いた時、感覚の閾値が上昇することで受容器の感度が低下し、それに対する感覚が次第に減少していくこと。香水つけても本人はすぐに匂いに順応してしまい、感覚できなくなる。痛覚は順応しにくい。
適当刺激
特定の受容器を特異的に興奮させる刺激
適当刺激
ある受容器を特異的に興奮させる刺激。すなわち閾値の低い刺激。
大きさの原理
動員順序:細い運動ニューロンから働きもっと力が必要なら太い運動ニューロンが働く
停止順序:太い運動ニューロンから停止する。
大きさの原理
運動神経には伝導速度が早く、速動性運動単位を形成する大きな運動ニューロンと、伝導速度が遅く、緊張性運動単位を形成する小さな運動ニューロンがある。徐々に大きな力を出す場合、動員順序では小さな運動ニューロンから興奮して、大きな力が必要になって初めて大きな運動ニューロンが興奮する。反対に停止順序では大きな運動ニューロンから興奮が停止していき小さな運動ニューロンの興奮が停止する。このような神経の働きの仕組みを大きさの原理と言う。
αγ連関
•筋の随意的収縮時にα運動神経とγ運動神経を同時に興奮させる仕組み
•筋の随意的収縮は上位中枢からの指令がα運動線維を通って錐外筋に伝達されて起こる
αγ連関
筋の随意性収縮時にα運動神経とγ運動神経が同時に興奮する仕組みのこと。上位中枢からの指令がα運動神経を通って筋を収縮させるが、この収縮により筋紡錘は弛緩されてIa線維からの入力が減少する。それを防ぐために上位中枢はα運動神経への刺激と同時に、γ運動神経も刺激して筋紡錘を収縮させ、筋紡錘の感度調整を行っている。
屈曲反射
•侵害刺激→屈曲
•防御反射
•多シナプス反射
屈曲反射
侵害刺激(痛み)が四肢に加えられると、その肢が屈曲する反射。障害から肢を守ろうとする防御反射。多シナプス反射である。
反射の機序は、
①侵害刺激がAδ神経を伝わって脊髄後根から脊髄後角に入る
②脊髄内で屈筋の運動神経を興奮させ介在ニューロンを介し、同時に伸筋の運動神経を抑制する
③伝達された運動神経は、脊髄前角から脊髄前根を通り、Aα神経線維によって各屈筋、伸筋に伝達される。
電気的シナプス
•神経細胞間で直接電流が流れる
•細胞間ギャップジャンクション
•両方向性伝達
•化学的シナプスより速い
•網膜の神経細胞、心臓の筋線維
電気的シナプス
神経細胞間に直接電流が流れることでシグナル伝達をするもの。細胞間はギャップジャンクション(電気抵抗が低い)でつながり、両方向性の伝達、化学的シナプスよりも高速で伝達するのが特徴である。網膜の神経細胞間や心筋の筋線維間でみられる
皮質脊髄路(錐体路)
•運動性脊髄下行路の一つ。障害すると四肢の遠位筋に障害
①外側皮質脊髄路(錐体交叉する)→対側の脊髄側索を下行
②前皮質脊髄路(錐体交叉しない)→同側の脊髄前索を下行
皮質脊髄路
運動性脊髄下行路の一つ。錐体路ともいわれ、大脳皮質から脊髄にかけて走行する。外側皮質脊髄路と前皮質脊髄路があり、外側皮質脊髄路は錐体交叉をして、対側の脊髄側索を下行する。前皮質脊髄路は錐体交叉を行わず、同側の脊髄前索を下行する。障害させると四肢の遠位筋に運動障害が生じる。
追加
化学的シナプス
•興奮の伝達が化学物質(アセチルコリン、アドレナリン)より行われること
•神経終末のシナプス小胞にある。
•伝達物質→シナプス間隙→シナプス後膜の受容体
•一方向性、シナプス遅延あり
化学的シナプス
興奮により、神経終末のシナプス小頭からシナプス小胞がシナプス間隙に向かって拡散され、受容体にくっつく。一方向性でシナプス遅延がおこる。シナプス小胞のアセチルコリンが欠乏すると、無筋力症になる。
感覚閾値
•刺激の存在を50%の確率で検知しうる強さ
感覚閾値
刺激の存在を50%の確率で検知しうるような刺激さ
対比
•境目を際立たせること
•味覚:味を比べる
•違いに気付く脳の働き
•同一種類の感覚(性質•強さが異なる)
対比
同一種類の感覚で、性質または強さに差があるものが、瞬間的に続いて起こったり、空間的に相接していると、その差が際立って現れること。
自律神経系
•末梢神経系の一つ
①節前•節後:2本のニューロンで支配
②交感副交感:二重神経支配
③拮抗支配
④正常なら相反支配
例外
①血管、汗腺、立毛筋、副腎髄質は交感神経のみ
②唾液腺は2本とも興奮性
自律神経系
末梢神経系の一つであり、交感神経と副交感神経の2つの神経で構成される。主に臓器を支配しているが、この2つの神経は拮抗支配であり、相反神経支配である。例外として、血管、汗腺、立毛筋、副腎髄質は交感神経のみであり、唾液腺では2つの神経は両方とも興奮性である。交感神経は胸髄から、副交感神経は脳幹、仙髄からでる。
伸張反射
•膝蓋腱反射
•筋が急激に伸ばされると筋紡錘がそれを感知し、筋を収縮させる仕組み
伸張反射
膝蓋腱反射などのこと。筋が急激に伸ばされると、筋紡錘がそれを感知し、Ia、Ⅱ群線維の感覚神経を通じて脊髄に情報を送る。単シナプス反射のため、介在ニューロンを介さず、直接α運動神経に興奮が伝わり、筋を収縮させる。筋紡錘からでる筋長変化の神経は閾値が低く非常に敏感である。
折りたたみナイフ現象
•二頭筋を他動で屈曲 三頭筋が伸びる→伸張反射
•さらに二頭筋を屈曲 三頭筋は切れないように伸張反射。ジャックナイフのように完全屈曲
折りたたみナイフ現象
筋の損傷を防ぐ役割をする。筋に持続的伸張をかけたとき、始めは抵抗が強いが、その後は抵抗が弱くなるような現象。ただし、ゴルジ腱器官からの神経の閾値は非常に高い。折りたたみナイフににているためにこの呼び方をされる
脊髄視床路(上行性伝導路)
①背外側(新脊髄視床路):Aδ線維 触圧痛、温冷
②腹内側(旧脊髄視床路):C線維 痛覚
脊髄視床路
上行性伝導路の一つ。特に背外側を新脊髄視床路といい、触、圧、痛(Aδ線維)、温、冷覚で、腹内側を旧脊髄視床路といい、痛覚(C線維)が走る。
姿勢反射
•重力に抗して自動的に姿勢を調整、保持する不随位反射。
•抗重力筋と筋トーヌスの働き。
姿勢反射
重力に抗して自動的に姿勢を調節、保持する不随意の反射。次の2つの要素からなる。
抗重力筋:重力に拮抗して静的姿勢の保持に働く筋
筋トーヌス:覚醒状態にある健常者の抗重力筋にみられる弱い持続的収縮
歩行
•移動運動のうち肢の交代性屈曲と伸展とによって、体全体を前方に推進させる律動的な運動
歩行
移動運動のうち、肢の交代性の伸展と屈曲によって体全体を前方に推進させる律動的な運動。
興奮の伝導
•神経細胞の軸索を活動電位が伝わる
①両方向伝導
②絶縁伝導
③不減衰伝導
興奮伝導
神経細胞の軸索を活動電位が伝わること。両方向伝導、絶縁伝導、不減衰伝導の3原則がある。また刺激に対する不応期(絶対、相対)があり、活動電位は有髄線維の場合、跳動伝導する。