画像診断学

1)ABCsルールに含まれる4つの読影ポイント(3+1)をあげなさい
Alignment:配列 
Bone:骨
Cartilage(joint):軟骨
Soft tissue:軟部組織

2)X線をレントゲンが発見した年はいつですか。
1895年12月

3)X線、CT、マルチスライスCT、MRIの中で放射線を用いないのはどれ?
MRI

4)デービス•シリーズの枚数とそれぞれの読影方法名をあげなさい。
1:開口位
2:頚椎前後方向
3:頚椎側方向
4:頚椎前屈位(機能撮影)
5:頚椎後屈位(機能撮影)
6:頚椎右後斜方向
7:頚椎左後斜方向

5)姿勢シリーズの枚数とそれぞれの読影方法名をあげなさい。
1:開口位
2:頚椎前後方向
3:頚椎側方向
4:胸椎前後方向
5:胸椎側方向
6:腰椎骨盤前後方向
7:腰椎仙骨側方向

6)開口位撮影の撮影部位をあげなさい。
C1,C2の椎体、歯突起、環軸関節、後頭顆

7)頚椎前後方向撮影の撮影部位をあげなさい。
C3-C7、Luschka関節、SP、上部2-3の胸椎と肋骨、鎖骨の内縁、肺尖、気管

8)頚椎側方向撮影の撮影部位をあげなさい。
頚椎、頚部の軟部組織、頭蓋底部

9)胸椎前後方向の撮影時の呼吸の指示は?
息を吸ってそのまま止める(横隔膜を下げる為)

10)胸椎側方向の撮影部位をあげなさい。
胸椎、肋骨、肺領域、心臓

11)胸椎骨盤前後方向の撮影時の呼吸の指示は?
息を吐いてそのまま止める

12)腰椎骨盤前後方向の撮影部位は?
腰椎、骨盤、股関節、大腿骨近位、腹部軟部組織

13)腰椎仙骨側方向の撮影部位は?
腰椎、仙骨、尾骨、骨盤の軟部組織、腹部及び下部胸椎

14)機能撮影とは?
頚椎前屈位、頚椎後屈位

15)頚椎右後斜方向撮影の撮影部位は?
椎間孔、Luschka関節、椎間関節、椎弓根

16)頚椎右後斜方向撮影と同じような画像として見える左側の頚椎の読影方法は?
スイマー法、腰椎右/左右後(前)斜方向、全脊椎前後方向

17)頚椎左前斜方向撮影画像(LAO=RPO)では左右どちらの椎間孔(IVF)が見えるのか?
L

18)スコッチテリア像の各部位(目、耳、首輪、胴)を腰椎斜方向撮影画像でしめせ。
眼:椎弓根
耳:上関節突起
前足:下関節突起
鼻:横突起
尾:横突起
胴体:棘突起+椎弓板
首:関節突起間部

19)腰椎右後斜方向撮影と同じように映る左側の腰椎の撮影方法は?
スイマー法、腰椎右/左右後(前)斜方向、全脊椎前後方向

20)腰椎左前斜方向撮影画像(LAO,RPO)ではどちらのIVF椎間孔が見えるのか?
L

課題2
1)後小橋ができる椎体はどこ?
C1

2)トルコ鞍の正常な前後、縦の平均値は?
前後:平均11mm 最小5mm 最大16mm
縦:平均8mm 最小4mm 最大12mm

3)頭蓋底角の計測に必要な3点は?
鼻根点(前頭鼻骨縫合部)からトルコ鞍中心点
バシオン(大後頭孔の前縁)からトルコ鞍中心点

4)頭蓋底陥入症の先天性、後天性それぞれの原因を2つあげなさい。
先天性:分離陥入、環椎頭蓋癒合
後天性:パジェット病、慢性関節リウマチ、線維性形成異常

5)パジェット(ページェット)病は骨のどの異常か?
歯突起の先端が頭蓋底の陥入を起こす

6)マクレガー線の指標は?
硬口蓋から後頭骨最下部表面へ線を引き、歯突起との位置関係を調べる
男性8mm以内
女性は10mm以内

7)チェンバレン線の指標は?
硬口蓋の後縁から大孔の後面に向けて線を引き、この線と歯突起の位置関係を調べる
正常範囲は3mm以内。
異常は7mmを越す。

8)マクレー線の指標は?
大孔の前縁(バシオン)と後縁(オピスチオン)の間に線を引く。後頭骨と歯突起の位置関係を調べる。
正常:
1:後頭骨の下縁はこの線より下にある。
2:歯突起尖を通って引かれた線はマクレー線の前1/4において交差する

9)頚椎歯突起間腔の成人、子供のそれぞれの最小•最大値は?
3mm以下 小児4mm

10)頚椎歯突起間腔(ADI)が異常に広がる原因を3つ挙げなさい。
外傷、後頭骨化、ダウン症候群(先天性)、咽頭の感染、炎症性関節症

11)ブル角の指標は?
1:チェンバレン線(硬口蓋の後縁から大孔の後面に向けて線を引く)
2:C1の前結節と後結節の中点を通って引く
1、2で出来た後方の角度を測る。
正常値は13°。これより大きければ異常。

12)ジョージ線(Posterior vertebral line椎体後面線)の撮影方向は?
椎体後面

13)ジョージ線の指標は?
椎体の後方に線を走る線。骨折、脱臼、靭帯の弛緩又は、変形性関節疾患の可能性がある。

14)後頚部線(棘突起椎弓板移行部線)の指標は?
C1からC7の棘突起ー椎弓板移行部に線を引く。描かれた線がどのレベルででもズレている場合、歯突起骨折、環軸サブラクセーション、前方すべり症、後方すべり症、又は脱臼の可能性がある。

15)ジョージ線、後頚部線が不規則の場合何が考えられるか?
13,14と同じ

16)頚部脊柱管矢状径が12mm以下の場合何が考えられるのか?
脊柱管狭窄

17)頚部脊柱管矢状径のC2,C6のそれぞれの最小•最大測定値は?
C2 平均20mm 最小14mm 最大27mm
C6 平均17mm 最小12mm 最大22mm

18)頚椎重力線の指標は?
歯突起尖を通って垂直の線を引く。
正常:線がC7を通る。

19)頚椎前弯角の正常測定値は?
深さ(mm) 平均12 最小7 最大17
Jochumsen(mm) 平均3-8 最小1 最大9
角度(°) 平均40 最小35 最大45
Drexler(°) 平均40 最小16 最大60

20)椎前軟部組織のRPI(咽頭後部間腔)、RLI(喉頭後部間腔)、RTI(気管後部間腔)のそれぞれに対する椎骨の位置は?
RPI:C2-3通常<7mm大人と子供 
RLI:C4-5<22mm大人 <14mm子供
RTI:C5-7<22mm大人 <14mm子供

課題3
1)機能的側弯と構造(構築)的側弯の違いは?
機能撮影:頚椎前屈位、頚椎後屈位

2)コブの側弯評価法用いる角度の求め方を述べなさい。
側弯部の上端の椎骨の上部終板を通る線と、下端の椎骨の下部終板からそれぞれ垂直線を引き、その交点の角度を測る。

3)コブ角で20°から40°までの弯曲で必要な処置は?
20°-40°の弯曲は成長期(10-15歳)は進行を防ぐ為、装具固定必要。40°以上は手術も考える。

4)コブの側弯評価法とリサー•ファーガソンの側弯評価法の違いは?
コブ角は常に同じ指標点を用いるように注意しなければならない。観察者間の測定誤差は最大10°になることがある。この方式で得られる数値はコブ法の数値(10°)よりも約25%小さく、研究者の中には比較的大きな弯曲にはこれを使う方が良いとする者もいるが、これはあまり勧められない。
5)コブの側弯評価法とリサー•ファーガソンの側弯評価法で信頼性が少ないのは?
リサーファーガソン

6)胸椎後弯において男性と女性の20~29歳の正常値はいくつか?
男性:13-48°
女性:7-40°

7)胸椎後弯において男性と女性の50~59歳の正常値はいくつか?
男性:25-45°
女性:22-53°

8)胸椎後弯の角度を急激に変化させる要因は?
老年、圧迫骨折、骨粗鬆症、シェイエルマン病、先天性奇形、筋麻痺

9)ショイエルマン病が見られる年齢と性別は?
特に思春期の男子に多く見られる。


10)胸郭指数で、男性と女性それぞれいくつの値を下回る場合にストレートバック症候群の存在が疑われるか?
男性13cm以下
女性11cm以下

11)椎弓根間距離でT1の平均値は?
24mm

12)椎弓根間距離でT7の平均値は?
17mm

13)椎弓根間距離でT10の平均値は?
19mm

14)椎弓根間距離で何mm以下の場合、狭窄症など異常と考えられるか?
14mm以下

15)新生児の気管分岐部を胸椎レベル(位置)であげなさい。
T2-3

16)10歳児の気管分岐部を胸椎レベル(位置)であげなさい。
T4-5

17)成人の気管分岐部を胸椎レベル(位置)であげなさい。
T5-6

18)気管分岐角の最小値、最大値および平均値をあげなさい。
平均57° 最小42° 最大70°

19)静的分節間サブラクセーションの種類をあげなさい。
屈曲変異、伸展変異、側屈変異、回旋変異、前方変異、後方変異、側方変異、椎骨間隔の変化、椎間孔の狭窄

20)動的分節間サブラクセーションの種類をあげなさい。
ハイポモビリティー、ハイパーモビリティー、異常な動き

課題4
1)腰椎椎間板角の計測(評価)の仕方を述べなさい。
各腰椎椎体の終板を通る線を引き、後方で交わるところまで延長し出来る角度を測る。

2)腰椎椎間板角のL1、L3、L5の平均値を述べなさい。
L1:8°
L3:12°
L5:14°

3)腰椎前弯角の平均値の角度を述べなさい。
50°~60°

4)腰椎前弯の2種類の線の引き方は?
L1の上部終板を通る線とS1の上部終板を通る線からそれぞれ垂直の線を引き出来る交点の角度を測る。

5)腰椎重力線(ファーガソン負荷線、ファーガソン重力線)の計測方法を述べなさい。
L3の相対する角から対角線を引き、中点を定める。この点を通る垂直線を引き、それと仙骨上部の位置関係を調べる。

6)マクナブ線の計測方法を述べなさい。
評価するレベルの椎骨の下部終板を通る線を引く。その下方の椎骨の関節突起上部の隣接する尖端との位置関係を調べる。その線は隣接する関節突起上部先端より上になければならない。
7)脊椎すべり症の計測方法を二つ述べなさい。
メイヤーディングの脊椎すべり症分類評価法、ウルマン線(ガーランド•トーマス線、直角検査線)、スコッチ犬

8)腰椎腰仙角の計測方法について述べなさい。
平行な水平線と仙骨の基底部を通る線を引き、交点の角度を測る。

9)腰椎斜位像で椎骨を「スコッチ犬」に例えた場合、スコッチ犬の①眼、②耳、③鼻、④首はそれぞれどの部位にあたるのか?
眼:椎弓根
耳:上関節突起
前足:下関節突起
鼻:横突起
尾:横突起
胴体:棘突起+椎弓板
首:関節突起間部

10)また分離辷り症がある場合は「スコッチ犬」のどの部分に問題が出るのか?
椎間関節と関節突起間部

11)椎弓根間距離が減少する場合と増加する場合の原因として考えられるものは?
増加:脊髄腫瘍の拡大による椎弓根の侵食
減少:脊椎管狭窄症

12)椎弓根間距離が増加する場合に起こる徴候を何というか?
Elseberg Dyke徴候

13)脊柱管と椎体の比率の求め方とL3の比率を述べなさい。
L3/1:3~1:6

14)涙痕の距離の平常値の最大は?左右の数値に2mm以上の違いがある場合の徴候は何というか?
11mm Waldenstrom徴候

15)股関節腔の距離で上側、軸側、内側のそれぞれの最小、最大値は?
上側:最小3mm 最大6mm
軸側:最小3mm 最大7mm
内側:最小4mm 最大13mm

16)股関節腔の距離で上側、軸側、内側のそれぞれの異常な距離に関連する原因は?
上側減少:変性関節疾患(OA)
軸側減少:変性関節炎、慢性関節リウマチのような炎症性関節炎
内側減少:変性、炎症性関節炎
内側増加:股関節の滲出液もしくは大腿骨の外側への移動 Waldenstrom徴候

17)寛骨臼の深さの男女それぞれの正常値を述べなさい。
男性:9~18mm
女性:7~18mm

18)恥骨結合の男女それぞれの正常値を述べ、また増加する一因を述べなさい。
男性:4.8-7.2mm
女性:3.8-6mm
幅増加:鎖骨頭蓋形成異常、膀胱外反症、上皮小体機能亢進症、外傷後の離開、強直性脊椎炎、恥骨炎、痛風などに見られる炎症性吸収

19)小児(1歳)の寛骨臼角の正常値を述べなさい。
12-29°

20)腸骨角および腸骨指数の正常値を述べなさい。
腸骨角:35-58°(0-3ヶ月)
腸骨指数:48-87°(0-3ヶ月)

課題5
1)膝の位置関係で用いる4つの線の名称をあげなさい。
•大腿骨幹線
•脛骨幹線
•大腿骨顆線
•脛骨プラトー線

2)膝の軸の位置関係で用いられる角度の名称と、それぞれの角度を作る線の名称をあげなさい。
•大腿骨角:大腿骨幹線、大腿骨顆線の角
•脛骨角:脛骨幹線と脛骨プラトー間の角

3)2)であげた角度の平均値をそれぞれあげなさい。
大腿骨角:81°
脛骨角:93°

4)踵の測定で男女それぞれの平均を示しなさい。
男性:平均19mm 最大25mm
女性:平均19mm 最大23mm

5)ベーラー角の正常値をあげなさい。
正常値:平均30-35°

6)ベーラー角が減少する理由の一つは?
28°以下は異常で、踵骨の変異による骨折、踵骨の発育における形成障害等。
7)上腕骨角を求めるのに用いる二つの線をあげなさい。
•上腕骨軸線
•上腕骨頭線

8)上腕骨角の男女それぞれの正常値角度をあげなさい。
男性:60°
女性:62°

9)上腕関節腔の増加原因を一つ上げなさい。
増加:先端巨大症、上腕骨の後方脱臼

10)上腕関節腔の減少原因を一つあげなさい。
減少:変性関節炎、カルシウムピロリン酸塩二水化物結晶病(CPPD)、外傷性関節炎

11)肩峰上腕関節腔の増加原因を一つあげなさい。
外傷性サブラクセーション、脱臼、関節滲出液、発作、上腕神経叢の病変(肩甲下垂)

12)肩峰上腕関節腔の減少原因を一つあげなさい。
腱板裂傷または、三角筋の無理な作用による変性腱炎による上腕骨上方のサブラクセーション

13)肩鎖関節腔の男性の平均値をあげなさい。
3.3mm

14)肩鎖関節腔の女性の平均値をあげなさい。
2.9mm

15)肘の軸の3つの角度の名称をあげなさい。
肘外偏角
上腕骨角
尺骨角

16)肘の軸の3つの角度の平均角度をあげなさい。
肘外偏角:169°
上腕骨角:85°
尺骨角:84°

17)手関節の軸の平均角を述べよ。
橈尺角(後前方向):平均83°
橈骨角(側方向):平均86°

18)手関節の軸の位置関係で用いる画像をあげなさい。
手関節前方向、側方向

課題6

1)DJD/OAの日本語名を答えなさい。
DJD:degenerative joint disease 変形[退行]性関節疾患
OA:Osteoarthritis(Osteoarthrosis) 変形性関節症、骨関節炎

2)DJDは(骨、軟骨、関節軟骨)の変性•損失とそれによる(骨棘形成)の形成、および二次性(非炎症性)などに基づく進行性の関節疾患


3)RAの日本語名を答えなさい。
Rheumatoid arthritis:関節リウマチ、リウマチ性関節炎

4)RAは(滑膜組織)を標的とする全身性(自己免疫(全身性結合組織)疾患)

DJD/OAとRAを表で比較しなさい。
5)年齢(年代)
DJD
1次性40-50 10:1女性
2次性10-50 1:1
3次性30-40 3:1女性

RA
発症20ー60、好発年齢40ー50歳
40歳以下3:1女性
40歳以上1:1

6)性別

7)後発部位
指節間関節

8)どちらが炎症性でどちらが非炎症性か?
OA,RA

9)それぞれの臨床所見の特徴を3つあげなさい。
DJD:変形した軟骨、関節軟骨損失、骨の肥厚、骨棘形成、痛み、こわばり、捻髪音、変形、腫脹
RA:微熱、倦怠感、体重減少、筋肉痛、食欲不振等、萎縮、対称性末梢関節痛、腫脹

10)それぞれの画像所見の特徴を3つあげなさい。
DJD:非対称性分布、関節軟骨の変性、関節裂隙の不均等な狭小化、骨棘、軟骨下硬化、軟骨下嚢胞、遊離体、サブラクセーション

RA:レントゲンの変化は手や足の近位に多い、両側性かつ対称性の分布、関節周囲の軟部組織腫脹、関節傍骨粗鬆症、関節傍の充実性または層状骨膜炎、辺縁性侵食および嚢胞、関節腔の均一減少、晩期にはサブラクセーションを伴う顕著な変形、脱臼、関節骨破壊、骨癒合、関節腔などのX線変化

11)DJDにより、DIP(遠位指節間)とPIP(近位指節間)にできる結節の名前をそれぞれあげなさい。
DIP(遠位指節間):Heberden結節
PIP(近位指節間):Bouchard結節

12)米国リウマチ学会によるRA診断の7つある項目の内、3つあげなさい。
1. 朝のこわばりが1時間以上続く
2. 3つ以上の関節が腫れる
3. 手首や指の第2第3関節の腫れ
4. 左右対称に関節が腫れる
5. レントゲンで手指にリウマチ変化がある
6. リウマトイド結節(皮下結節)がある
7. 血液検査でリウマトイド因子がある